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2016年12月15日、英財務相が来校されました
作者 小宮一仁   
2017/02/28 Tuesday 12:15:51 JST


昭和62年卒、赤木研3期生の小宮です。御挨拶が遅くなりましたが、昨年6月に千葉工業大学学長に再選され、2期目4年間の職務に就いています。しばらくご無沙汰しておりましたが、今回は、近況として英国のハモンド財務相が千葉工業大学をご訪問された時の様子を紹介します。

欧州連合(EU)からの離脱交渉開始を今春に控えている英国のハモンド財務相が12月15日、千葉工業大学東京スカイツリータウンキャンパスを訪れ、千葉工業大学未来ロボット技術研究センター(fuRo)が開発した世界最先端のロボットなどを視察されました。英国はEU離脱による経済の不透明化を回避し活性化するために、ロボットや人工知能などの技術開発に注目しており、ロボットから今後の技術開発の方向性を探るヒントを得たいとの思いがあったようです。



この日のハモンド財務相の東京スカイツリータウンキャンパス来訪は、菅義偉官房長官や麻生太郎副総理・財務相との会談など分刻みのスケジュールの中で、英国側の強い要望で実現しました。ヒッチンズ駐日大使を伴ってスカイツリータウン8階までエスカレーターで上がったハモンド財務相を私が出迎え案内しました。

財務相がまず強い関心を示したのが災害対応ロボットでした。階段をスムーズに昇降する動きを見て、私や開発に当たった研究員に「倒壊したビルの中など過酷な現場でも動けますね」「カメラの映像を見て遠隔操縦するのですね」と興味深く質問されたので、私が、熊本地震で崩壊した宇土市役所庁舎の内部調査のために使われたことなどを紹介しました。

また、財務相は生き物のようなロボットのユーモラスな動きに目を細めながら、「このロボットのキー・テクノロジーは? どんな応用が考えられますか」などと質問、人を感知すると自動的に走行停止する次世代の乗物ロボットの人工知能技術にも興味を示されました。

財務相からの「これまでも英国と日本は緊密に協力して関係を深めてきました。今後もこの協力関係がより深まることを楽しみにしています」というお言葉に、私が「千葉工大には人工知能の研究所もありますから、手を取り合って人のためになる技術の開発を進めていければと考えています」と応え、エールを交換しました。この視察の模様は12月16日夜、 NHK-BS1「国際報道2016」で詳しく放映されました。


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ハモンド財務相の今回の東京スカイツリータウンキャンパス訪問要請は駐日英国大使館から寄せられましたが、千葉工大と英国はこれまでにも深い関係を築いてきました。2015年7月には、千葉工大のチームが英国で原発事故現場の調査を行ったものと同型のロボットを使って鉄道施設の健全性の調査実験を行いました。この実験はイングランドの鉄道施設の大半を所有・管理する英国Network Railから私に依頼があり、fuRoの全面協力を得て実現したました。 私やfuRo所長が見守る中、カンタベリー近郊にある築後200年以上が経過した線路下のレンガ造りの水路トンネルの劣化の状態を千葉工大のロボットが調査すると、立ち会ったNetwork Railの技術者達はロボットの性能や画像処理技術力の高さを絶賛、ロボットによる健全性の評価が可能であることが示されミッションは成功しました。また2015年11月にはfuRo所長がNorwichとLondonで、千葉工大のロボットを持参してロボット技術と文化に関する講演会を開催し大好評を博しました。

さらに今年1月には、僅か2kgまで小型化した建設分野向けメンテナンス・ロボットを開発したことを記者発表しました。既に1年間に亘る現場実験により、構造物の内の狭い空間や天井裏などを、従来に比べ飛躍的に速く調査できることを実証し、スーパーゼネコンでの採用も決定しています。

以上のように、国内外の建設分野への最先端技術の導入に積極的に取り組んでいますので、今後とも御指導を宜しくお願いします。

 

小宮 一仁(千葉工業大学学長、赤木研3期生)




最終更新日 ( 2017/02/28 Tuesday 12:24:29 JST )
 
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