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卒業生ブログ
建築家と私
作者 小宮一仁   
2019/04/23 Tuesday 13:49:56 JST

 

赤木研3期生の小宮です。私が勤務する千葉工業大学では、平成15(2003)に土木工学科と建築学科の大部分が一緒になって建築都市環境学科ができました。1学年の定員が300人、専任教員数30人の大きな学科です。この時から、建築学科の教員と一緒に仕事をするようになり、あることに気づきました。

日本の建築学は、大きく5つの専門分野に分かれているそうです。建築設計(意匠)、構造(基礎構造を含む)、電気設備、建築設備(空調、防音等)、地区計画です。このうち、建築設計の人はいわゆる建築家と呼ばれるデザイナーの人達、構造の人はシビルエンジニア、電気設備の人は電気工学が専門、建築設備の人は建物ができた後にダクト等をひき、地区計画の人は商店街や町内会とエリアは小さいですが土木の都市計画に似たようなことをしています。そして、気づいたこととは、土木の人間と建築家はとても気が合い、話が合うということです。芸術と工学、専門の内容が離れ過ぎていて互いに競合することがないので安心して話ができるということもありますが、建築家の人達は土木の仕事を尊敬していて、それがつくるものには脅威すら感じているようです。私も、机上の空論、能書き、お絵かきではなく、家や建物をデザインし、実際に建造して形のあるものにする彼らの力量は大したものだと思います。自分がイメージした絵を描くことは紙と鉛筆があれば誰にでもできますが、自分がイメージした家を建てることは選ばれた人にしかできないと、海外では言われているそうです。学長になってからは、著名な建築家の方々と話をする機会が増えて、大変勉強になっています(写真は、妹島和世先生、槇文彦先生、安藤忠雄先生と、いずれも千葉工大で)

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平成28(2016)、大きな学科をなくして教育の質を向上させるために学部・学科の改編を行った際、建築都市環境学科は、定員110人の都市環境工学科と140人の建築学科に再び分かれました。私は、新しい学科には所属しないため、現在はひとりだけ建築都市環境学科に所属しています(建築都市環境学科の学生が全員卒業した時点で建築都市環境学科は廃止されます)。ひとりで自由なので、専門の土木工学はもちろん、建築家の方々と話した内容も参考にして、千葉工大が強いロボットやAIや宇宙工学をも巻き込んで、新しい工学のイノベーションをつくれないかあれこれと画策している今日この頃です。






最終更新日 ( 2019/04/23 Tuesday 15:10:04 JST )
 
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